
カナダポートオーソリティに関する連邦の関与
運輸大臣は下記事項を定めて、ポートオーソリティの設立を認可する。
?@ 港湾の陸域、海域の範囲
?A ボードの評議員の数(9-11名)
?B その地域を代表する評議員を選出する州及び市
?C ポートオーソリティの評議員と職員の規範
?D 連邦への納入額、または、その計算方式
?E その他運輸大臣が必要と認める条件
ボードの評議員のうち1名は運輸大臣が指名し、ユーザーを代表する5-6名は、運輸大臣と地元ユーザーが協議して指名する事となる。地元州と市の代表はそれぞれの州と市が指名するので、運輸大臣は、過半数の評議員の指名権持つこととなる。財政的には、国は補助も債務保証も行わない。ただし、ポートオーソリティは法人所得税の課税はされない。
地方港にたいする支援
6年間の移行期間中、国は125百万カナダドルの港湾支援基金をもうけて、下記支援を行う。
・主要港湾施設の改良
・州または市が港湾を引き継ぐための費用の拠出
・民間事業者が公共利用部分も含めて引き継ぐ場合の支援
・環境や安全確保の規則に合わせるための費用及び将来そのため必要となる保険の費用
・コミュニティ等が港湾を引き継ぐために施設を合理化する費用
地方遠隔港(僻地港)に対する支援
60港程度を僻地港として指定し、連邦運輸省が管理する予定である。僻地港とは、海上輸送が1年のうちある期間唯一の交通輸送手段となるような地域の港であり、僻地港における施設の運営、改良については、連邦が費用を負担する。
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